Pix QRコードのしくみ
Pixはブラジル中央銀行(Banco Central do Brasil)が運営する銀行口座間の即時送金サービスで、日本のPayPayなどのコード決済とは別の、ブラジル国内向けのしくみです。コードにはBR Codeと呼ばれるテキストが入ります。これは中央銀行がPix用に定めた形式で、加盟店提示型QRコードのEMV規格に基づいています。各項目はID、2桁の長さ、値の順に書かれます。加盟店口座ブロックには識別子 br.gov.bcb.pix とPixキーが入り、続いて加盟店カテゴリ 0000、通貨コード 986(レアル)、任意の金額、国コード BR、受取人名(25文字まで)、都市(15文字まで)、取引IDが並びます。最後にCRC-16チェックサムが付くので、破損したり改ざんされたコードは、別人に支払われるのではなく銀行アプリに拒否されます。
これは静的コードで、銀行がレジに置くために発行するものと同じ種類です。APIや決済サービスは呼び出しません。取引IDを空欄にすると、中央銀行のマニュアルが静的コードの例として示すとおり *** が入ります。入力した場合(英数字、25文字まで)は支払いとともに送られて明細に表示されるので、入金の照合に役立ちます。
支払う人は銀行アプリやウォレットアプリ(Nubank、Itaú、Bradesco、Caixa、PicPay、Mercado Pagoなど、Pixに参加するすべてのアプリ)を開き、Pixを選んで読み取ります。アプリは中央のディレクトリでキーを照会し、コード内の名前ではなく口座名義人の登録名を表示するので、支払う人は誰が受け取るのかを確認できます。コードに金額が入っていればそのまま入力され、なければ支払う人が入力します。同じ文字列はフォームの下に「Pix copia e cola」としても表示され、メッセージに貼り付けて送れます。
こんな場面で便利です
- 露店や市場の出店が金額なしのコードを印刷しておけば、お客様が読み取って自分で金額を入力します。
- 小さなお店が、R$ 25.00のランチプレートのように価格を固定したコードを商品の横に置けます。
- マンションの管理組合やクラブが、月会費と COTA2026MAR のような取引IDを入れたコードを送れば、入金の照合が簡単です。
- 教会、学校のバザー、慈善団体が、ポスターやライブ配信の画面に寄付用コードを表示できます。
印刷前のポイント
- 電話番号キーは +5511912345678 のように +55 で始める必要があります。数字11桁だけだとCPF(個人納税者番号)という別のキーとして扱われます。
- 名前と都市は短く、アクセント記号なしにしましょう。規格で許されるのは25文字と15文字で、アクセント記号は自動で除去されます。銀行アプリにはいずれにせよキーに登録された名前が表示されます。
- 印刷前に自分の銀行アプリでコードを試してください。アプリにはキー保有者の登録名が表示されます。自分の名前でなければ、キーに打ち間違いがあります。
- 価格が変わる場合は金額を空欄にして、価格はコードの横に書きましょう。金額入りのコードは、価格が変わるたびに作り直しが必要です。